韓国旅行!現地出発のオプショナルツアー予約専門サイト …

韓国の世界遺産(文化遺産)

人類全体にとって普遍的価値がある遺産をユネスコが「世界遺産一覧表」に登録した文化財!

昌徳宮(Changdeokgung Palace Complex)

登録区分:文化遺産 / 登録年:1997年

朝鮮王朝の太宗が建てた、王宮庭園後苑がうつくしい古宮!


昌徳宮(チャンドックン)は、朝鮮王朝の第3代王の太宗(1405年)が建てた宮廷であります。初めは離宮として創建されますが、以後王たちが主に昌德宮に居住しながら実質的な法宮(王の住む宮廷)の役割を果たします。景福宮の東に位置する昌徳宮は、昌慶宮とともに東闕(トングォル/東宮)とも呼ばれました。昌徳宮は壬辰倭乱(文禄の役)の時、景福宮とともにすべての宮殿が焼失されますが、宣祖40年(1607年)復元を始め、光海君2年(1610年)に再建されます。その後、何度も大小の火災と再建を繰り返してきましたが、1868年に高宗が景福宮を再建するまでの270余年間、朝鮮王朝の宮廷として用いられました。
昌徳宮は風水地理の思想により、周辺の地形と調和を成すように建築され、最も韓国的な宮廷という評価を受けています。王室の生活に便利で、しかも親近感を与える昌德宮の空間構成は、慶熙宮や慶運宮など他の宮廷の建築にも影響を与えました。宮廷の建物は境内の南側に配置し、裏手の広い丘陵には「秘苑」と呼ばれる後苑が造成され、鬱蒼とした木々が茂っています。

昌徳宮は、1997年12月にユネスコ世界遺産として登録され、韓国を代表する宮廷となっています。仁政門や仁政殿、熙政堂、大造殿、芙蓉池、楽善斎、敦化門などが国指定重要文化財に指定されています。昌徳宮の観覧は、他の古宮と違って自然と建物保存のために決まった時間に定期的に行われます。日本語、韓国語、英語、それぞれ時間別にガイドさんの案内に従って見学します。所要時間は1時間20分ほど。


敦化門(돈화문・トンファムン)

規模と品位を同時に備えた昌德宮の正門昌德宮の正門である敦化門は1412年(太宗 12)に建立されました。2階建て楼閣型木造建築で、宮廷正門のうち最大の規模であり、前に広い月臺を造って宮廷正門の威厳を表しています。敦化門は王の行列等の儀礼がある時に出入口として使用し、臣下たちは西側の金虎門から出入りしました。当時、敦化門 の2階には鐘と太鼓をぶら下げて通行止めの時間には鐘を鳴らし、解除時間には太 鼓を打ったといわれます。敦化門は文禄 · 慶長の役の時に全焼したため、1609年に再建され、宝物(国重要文化財)に指定されています。

錦川橋(금천교・クムチョンギョ)

約600年前に造られた橋。!昔から宮廷の中に入る前に明堂水(*吉とする場所を流れる水)を渡るように造られました。この水は宮廷の内と外を分ける役割をすることから禁川といい、北から南に流れ、敦化門の東側の外へ流れるように造成されています。1411年(太宗11)、禁川に橋をかけたが、錦のようにきれいな水が流れる小川にかけた橋ということで『錦川橋』と呼ばれます。現在宮廷に残っている最も古い石橋で、宝物に指定されています。

仁政殿(인정전・インジョンジョン)

国家の重要な儀式を行った所
自愛に満ちた政治を行うという意味を持つ仁政殿は、昌德宮の正殿として王の即位式、王室の主要行事、臣下たちのあいさつ、外国使臣の接見など重要な国家の儀式を行っていた所であります。前方に儀式を行う庭である朝廷があり、後方には階段式庭園があります。
景福宮の勤政殿に比べれば素朴な姿である仁政殿は、見掛けは2階建てだが、内部は華麗で吹き抜けになっています。中心に御座(王の座席)があり、日月五峰図が飾られています。床には元々土を焼いて作った伝統磚(石床)が敷かれていたが、今はただの床となっています。電燈、カーテン、硝子窓などとともに1908年に西洋式に改造したものであります。仁政殿は国宝に指定されています。

宣政殿(선정전・ジョンジョン)

王の執務室として使われた所宣政殿は王が高位職の臣下たちとともに日常業務を執った公式執務室で、地形に合わせて正殿である仁政殿の東側に建てられました。朝の朝廷会議、業務報告、各種会議がここで毎日開かれます。創建当時は朝啓廳と呼びましたが、『民に施す政治をしなければならない』と言う意味の宣政殿と名称を変えました。文禄·慶長の役と仁祖反正(15代の王である光海君を追い出し、仁祖が16代の王に即位したこと)などの火災で燒失し、1647年(仁祖25)に仁王山の麓にあった仁慶宮を壊して、その材木で再建しました。周りを取り囲んだ行閣は秘書室、付属室として使用されました。現在、宮廷に残っている唯一の青い瓦の建物で、宝物に指定されています。

大造殿(대조전・デジョジョン)

歴史的悲劇の舞台である寝殿大造殿は王妃の生活空間であります。元々は大造殿の周辺を多くの付属建物が囲んでいましたが、その中の興福軒は、1910年、最後の御前会議を開いて庚戌國恥(朝鮮が日本の植民地支配下に置かれたこと)が決まった悲劇の現場であります。1917年に火災によって燒失したが、1920年に景福宮の寝殿である交泰殿を移して現在の大造殿となっています。移建しながら昌德宮の状況に合わせて再構成したが、大造殿を中心に両側の翼棟と後方の景薫閣等が内部で互いに通じるように廊下と行閣で連結されます。元々の宮廷建築の様式を再現している唯一の所であります。煕政堂と同じく内部は西洋式に改造し、王室生活の最後の様子が比較的よく残っています。宝物に指定されています。

楽善斎(낙선재・ナクソンジェ)

宮殿の他に建物から離れた東側の一角に位置した楽善斎は、朝鮮第24代王の憲宗13年(1847年)に側室だった金氏が住むところとして建てられました。朝鮮第28代の英親王の妃として日本から嫁いた方子(梨本宮方子妃)が晩年を過ごした低でもあります。この樂善齋は宝物に指定されています。

後苑(후원・フウォン)

自然の地形をいかして作った王室の休息所
朝鮮王朝第3代王・太宗が昌德宮を創建する当時に造成した後苑は、王をはじめ王族の憩いの場として使われていました。昌德宮が他の宮廷より王室に特別に愛されたのは、広くて美しい後苑のためでしょう。文禄・慶長の役の時、大部分の建物が燃え、後苑も多大な被害を受け、光海君2年(1610)に再建し始めます。その後、仁祖・肅宗・正祖・純祖などの多くの王たちが改修して建て増し現在の姿となってあります。
後苑は、芙蓉亭、芙蓉池、宙合楼、魚水門、暎花堂、不老門、愛蓮亭、演慶堂などをはじめ数多くの亭子(東屋)や泉が各所にあり、中に入って行けば行くほど、秘めやかな景色が広がります。特に秋の紅葉や落葉の時期が最も美しいと評判です。


昌徳宮の観覧案内

昌徳宮の観覧は、殿閣エリア観覧と後園エリア観覧に分かれています。

[ 殿閣観覧 ]
殿閣観覧は基本的に自由観覧ですが、ガイドの説明を受けたい場合は言語別(韓国語、日本語、英語、中国語)に決められた時間のみ入場が可能です。
※観覧コース:敦化門→錦川橋→闕内各司→仁政殿→宣政殿→熙政堂→大造殿→楽善斎
※ガイド付きの観覧時間(Free guided tour schedule)
▪韓国語(09:30、13:30、16:30)
▪英語(13:15)
▪日本語(水・金・日)(11:00)
▪中国語 (火・木・土)(10:00)
※集合場所:敦化門の総合案内図の前
※所要時間:約60分(距離:約1キロ)(所要時間は、悪天候などの状況により、若干の調整される場合があります。)


[ 後苑観覧 ]
※後苑観覧は解説者のガイド付き観覧のみ可能。自由観覧は不可。
※観覧コース:後苑入口→芙蓉池→愛蓮池→演慶堂→觀欖池→玉流川

※ガイド付きの観覧時間(Free guided tour schedule)
▪韓国語(10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00)
▪英語(10:30、11:30、14:30、15:30)

▪日本語(水・金・日)(13:30)
▪中国語(火・木・土)(12:30)
※集合場所:後苑入口(Secret garden entrance)
※所要時間:約90分(距離:約2.5キロ)、12~2月は約70分所要

基本情報

❏ 昌徳宮の国指定重要文化財:
※ 国宝:‌仁政殿
‌※ 宝物:‌敦化門、錦川橋、仁政門、宣政殿、熙政堂、大造殿、楽善斎、演慶堂、芙蓉亭、宙合楼
※ 天然記念物:イブキ
❏ 住所:ソウル市 鍾路区 栗谷路 99(서울특별시 종로구 율곡로  99번지)
❏ 電話:(02)3668-2300、 FAX:( 02)762-2070
❏ 休館日:毎週月曜日(※月曜日が祝日の場合は、翌日が休館日です。)
❏ 観覧時間(一般観覧)
※ 2~5月/9~10月(09:00~18:00)、6~8月(09:00~18:30)、11~1月(09:00-17:30)
※入場・チケット販売は閉宮の1時間前まで。
❏ 入場料:
【殿閣観覧料金】
▪大人(19~64歳):3,000ウォン
▪小人(7~18歳):1,500ウォン
※6歳以下/65歳以上/毎月最終水曜日(文化のある日)は無料観覧。

【後苑観覧料金】
▪大人(19歳以上):5,000ウォン
▪小人(7~18歳):2,500ウォン
※後苑の入場は殿閣観覧料と後苑観覧料の両方が必要です。

❏ 駐車料(乗用車):
❏ 
http://www.cdg.go.kr/eng/(英語)

ACCESS・・・・・
❏ 公共交通(地下鉄):
1)地下鉄3号線、安国駅(안국・An-guk)3番出口を出てまっすぐ。徒歩約5分。
2)地下鉄5号線、鍾路3街駅(종로3가・Jongno-sam(3)ga)6番出口をでて、目の前の通り(トンファムンロ)を左へ。徒歩約7分。

このスポットに訪れる観光ツアー!