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韓国の世界遺産(文化遺産)

人類全体にとって普遍的価値がある遺産をユネスコが「世界遺産一覧表」に登録した文化財のこと!

韓国の書院(Seowon, Korean Neo-Confucian Academies)【登録年:2019年】

韓国の書院は朝鮮時代の性理学の教育施設として、16世紀から17世紀まで郷村の知識人である士林(*朝鮮時代の儒学の四つの派の一つ )によって設立されました。
書院は、教育を基礎に形成された性理学に基づいた社会や文化的伝統がよく保存されているという点において世界遺産の必須条件である「顕著な普遍的価値」を認められました。
紹修(ソス)書院、灆渓(ナムゲ)書院、玉山(オクサン)書院、陶山(トサン)書院、筆岩(ピラム)書院、道東(トドン)書院、屏山(ピョンサン)書院、武城(ムソン)書院、遯岩(トナム)書院の9ヶ所で構成されています。「韓国の書院」9ヶ所は興宣大院君による書院撤廃令が出された時にも撤廃を免れ存続した書院です。


[紹修書院]
紹修書院は朝鮮中期の学者である周世鵬(チュ・セブン)が建立した白雲洞書院がその始まりです。朝鮮初の書院であり、王から書院の名が書かれた扁額を下賜され、国の公式支援を受けた書院です。紹修書院は他の韓国書院のもつ典型的な配置とは異なり、儒生たちが勉強する空間として使われた直方斎と日新斎が続けて配置されています。


[陶山書院]
陶山書院は韓国を代表する儒学者でありソンビ(*学徳をそなえた人に対する敬称)である退渓・李滉(イ・ファン)の学問と徳行を追慕するために1574年に建立された書院です。主教育施設を中心に配享空間と付属の建物で構成されており、書院の建築物は全体的に簡潔・質素で、退渓・李滉の品格と学問を学ぶソンビの姿勢をよく反映しています。


[屏山書院]
屏山書院は高麗時代の儒林の教育機関であった豊山県に位置した豊岳書堂を今の屏山に移したのがその始まりです。位牌を祀るところと勉強する大講堂、儒生たちの宿舎と書斎で構成されています。また、ここは書院の草創期における建築様式を呈しており、書院前には洛東江が流れ、韓国性理学の伝統と美しい自然景観が調和しています。


[遯岩書院]
遯岩書院は沙溪・金長生(キム・ジャンセン)の思想をつなぐために創建されました。この書院は1660年に朝鮮第18代王・顕宗が「遯岩」と名づけました。