人類全体にとって普遍的価値がある遺産をユネスコが「世界遺産一覧表」に登録した文化財!
支石墓(コインドル)は先史時代の石墓の一種として英語ではドルメン(Dolmen)といわれます。支石墓(コインドル)は巨石記念物のひとつとしてピラミッド(Pyramid)、オベリスク(Obelisk)等、エジプトやアフリカ大陸の各種石造物とイギリスのストーンヘンジ、フランスのカルナクの列石などが巨石文化の産物であります。
韓国の先史時代の代表的なお墓の中の一つである支石墓は、世界的な分布を見せていながら地域により時期と形態が違うように現われています。全国に約30,000基余りの支石墓が分布されていると知られており、その中で世界遺産の登録された高敞(ゴチャン)、和順(ファスン)、江華(カンファ)の支石墓遺跡が高く評価されています。この3地域には数百基の支石墓が集まっており、密集度および形式の多様性の面で世界的にも珍しい事例です。高敞、和順、江華の支石墓遺跡は支石墓文化の形成過程とともに韓国の先史時代の社会文化および北東アジアの先史時代の交流を研究するのにとても重要な遺産であると認められ、2000年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
特に支石墓の築造過程を知ることができる採石場の存在は支石墓の変化と歴史を研究するのに重要な資料であると評価されています。
長安門は華城の北門、韓国最大の支石墓遺跡地は全羅南道高敞です。2009年の現地調査の結果、高敞地域には約1,600基の支石墓があることが明らかになりました。その中でユネスコ世界文化遺産に登録された支石墓は447基です。高敞ではテーブル壮の北方式と基盤壮の南方式が混在し、韓国で見ることのできるすべての種類の支石墓が集まっています。形と形式はもちろんのこと、大きさも多様な支石墓を確認することができます。この支石墓群から、青銅器時代すでに集落を形成し生活していたことが推測できます。
和順支石墓群は、狭い地域の中に500基以上が密集して分布しています。そして特に重さ280トンを超える、韓国最大規模の支石墓も発見されました。支石墓郡は、基盤状の基盤石、土台石が見えない無支石型などの様々な形態の支石墓を見ることができます。ここは最も最近になって発見され保存状態が良いだけでなく、採石場もが発見され、支石墓を造る過程や当時の石の運搬方法などを知ることができるとして高い評価を受けています。
江華島の支石墓はテーブル壮の北方式と呼ばれるタイプであります。先史時代から近代に至るまでの文化遺跡が数多く保存され、「生きた歴史教科書」とも呼ばれます。島内には約120基余りの様々な支石墓が分布しており、以前江華島地域が初期国家形成当時、重要な地域であったことが分かります。特に富近里の支石墓は韓国最大の北方式支石墓で、辺りはまるで原始時代であるかのような雰囲気が漂っています。
❏ 住所:
[高敞] 全羅北道 高敞郡 高敞邑 コインドル公園キル 74(高敞邑)、Tel: +82-63-560-8666
[和順] 全羅南道 和順郡 道谷面 コインドル1路一帯、Tel:+82-61-379-3178
[江華] 仁川広域市 江華郡 河岾面 富近里317番地、 Tel:+82-32-933-3624
❏ 電話:
❏ 観覧案内:
❏ [高敞] https://www.gochang.go.kr/jpn/index
❏ [和順] https://www.dolmen.or.kr/jap/
❏ [江華] https://www.ganghwa.go.kr/
ACCESS・・・・・
❏ 公共交通: